英検4級の最新合格率は公式公表されていません。過去データでは全体約7割、小学生約62%、中学生77%が目安です。
「小学生だと何%くらい受かる?」「中1や中2なら合格しやすい?」と気になりますよね。ただし、2026年8月時点で、公益財団法人 日本英語検定協会が英検4級の最新合格率を小学生・中学生・中1・中2別に公表しているわけではありません。
この記事では、日本英語検定協会の現行制度と、過去に公表・集計されたデータを分けて整理します。古い合格率を「今の自分が受かる確率」と誤解しないための見方まで、英語学習コーチの視点からわかりやすく解説します。
英検4級の合格率は何%?2026年現在の結論
2026年現在、英検4級の級別・学年別の最新合格率は公式には確認できません。過去の年度別データでは、4級全体がおおむね70%前後でした。
過去の「受験の状況」をもとにまとめられた資料では、英検4級の合格率として次の数値が確認されています。
対象・年度 合格率・数値 データの扱い
英検4級・2011年度 69.9% 過去の級別実績
英検4級・2012年度 69.8% 過去の級別実績
英検4級・2013年度 70.1% 過去の級別実績
英検4級・2014年度 69.4% 過去の級別実績
小学生・2013年度4級 約62% 合格者40,804人/志願者65,747人
中学生・2013年度4級 77% 過去資料による学齢別集計
中1・中2 最新公式値なし 学年別の一律データは示せない
2012~2014年度の4級合格率については、当時の日本英語検定協会「受験の状況」に掲載されたデータをもとにした集計で、2012年度69.8%、2013年度70.1%、2014年度69.4%とされています。
2011年度も69.9%という記録があり、少なくとも当時の英検4級は、志願者ベースでおおむね7割前後という結果が続いていたことが分かります。
ただし、ここは非常に重要です。
現在の英検は英検CSEスコアによる合否判定が行われており、試験制度も過去から変化しています。そのため、2011~2014年度の「約7割」を2026年度の最新合格率として扱うことはできません。
また、「合格率70%だから、自分にも70%の確率で合格できる」という意味でもありません。
合格率は、その年度に申し込んだ受験者集団全体の結果です。本人の語彙力、文法理解、読解力、リスニング力がどの程度あるかによって、実際の合格可能性は大きく変わります。
英語学習コーチとしては、合格率は試験の大まかな位置を知る数字、合格可能性は過去問で測る数字と分けて考えることをおすすめします。
英検4級の小学生合格率は約62%?2013年度データを確認
小学生の英検4級について、2013年度の過去集計では志願者65,747人、合格者40,804人で、合格者数を志願者数で割ると約62%です。
この数字は複数の過去資料で紹介されていますが、表現には注意が必要です。
65,747人は「志願者数」とされている資料があり、40,804人が合格者です。したがって、厳密には「合格者数÷志願者数」で算出した約62%として見るのが安全です。
一般に「合格率」と書かれることが多い数字ですが、実際に試験を受けた人だけを分母にした「実受験者ベースの合格率」と完全に同じ意味だとは限りません。
この点を明確にしたうえで、2013年度の小学生について紹介されている級別データを見ると、次のようになります。
- 5級:85%
- 4級:62%
- 3級:53.3%
- 準2級:46.3%
- 2級:41.2%
- 準1級:16.8%
- 1級:11%
4級は5級の85%から大きく下がっています。
私は、この差には単純な「問題が少し難しくなる」という以上の意味があると考えています。
日本英語検定協会は2026年現在も、4級の目安を「中学中級程度」としています。5級より一段上の基礎的で重要な内容を理解し、簡単な英語を使えることが求められる級です。
現在の4級一次試験では、リーディング35分とリスニング約30分が実施されます。
リーディングでは、短文の語句空所補充15問、会話文の文空所補充5問、日本文付き短文の語句整序5問、長文の内容一致選択10問が公式に案内されています。
長文では、掲示・案内、Eメールや手紙文、説明文などを読み、内容を理解して答える問題があります。
つまり4級になると、単語を一つ知っているだけでは解きにくい問題が増えます。
「この単語を知っているか」から、「英文の中で意味をつかめるか」へ、求められる力が少しずつ変わるのです。
たとえば単語帳で「visit=訪れる」と覚えていても、Eメールの文章全体から「誰が、いつ、どこを訪れるのか」を読み取れなければ正解できないことがあります。
私は、ここが5級から4級へ進むときの大きな壁だと考えています。
小学生で4級を目指すなら、単語暗記だけを増やすよりも、短い英文を前から読み、内容をまとまりで理解する練習へ移ることが重要です。
英検4級の中学生合格率は77%?中1・中2の公式値はある?
2013年度の過去資料では、中学生の英検4級は77%という集計があります。ただし、中1・中2それぞれの2026年現在の公式合格率は公表されていません。
2013年度の中学生について紹介されている級別データでは、次の数字があります。
5級89%、4級77%、3級60%、準2級38%、2級24%です。
4級だけを見ると、小学生の約62%に対し、中学生は77%でした。
この差には、英検4級の出題レベルが関係していると考えられます。
日本英語検定協会が示す4級の目安は「中学中級程度」です。中学校で体系的に英語を学んでいる生徒ほど、学校で習う語彙や文法と英検4級の内容が重なりやすくなります。
ただし、「中学生なら77%で受かる」と考えるのは正しくありません。
77%は2013年度の中学生という集団についての過去集計であり、現在の特定の中学生の合格確率を示すものではないからです。
英検4級の中1合格率は?
中学1年生だけを対象とした2026年現在の公式合格率は確認できません。
中1は特に、受験時期とそれまでの学習歴によって差が出やすい学年です。
小学生時代から英会話や家庭学習を続け、すでに5級レベルの英語を十分理解している子なら、中1の早い時期でも4級が現実的な目標になる場合があります。
一方、中学校に入ってから本格的に英語を始めた場合、4級範囲をまだ学校で十分に扱っていない時期もあります。
そのため、「中1だから4級を受けるべき」「中1ではまだ早い」と学年だけで決める必要はありません。
過去問を解き、現時点で4級の英文をどの程度処理できるかを見るほうが合理的です。
英検4級の中2合格率は?
中学2年生だけを対象にした最新公式合格率も公表されていません。
ただし、4級が「中学中級程度」とされているため、中2は学校の学習内容と重なりやすい学年です。
その意味では、中1より4級範囲に触れている可能性は高くなります。
しかし、学校の定期テストで文法問題を解けることと、英検4級で安定して得点できることは完全には同じではありません。
英検ではリスニングも合否に関わりますし、限られた時間で英文を読み進める必要もあります。
中2でもリスニング練習が少なければ苦戦することがありますし、反対に中1や小学生でも英語を聞く経験が豊富なら高得点を取る場合があります。
学年は目安にはなりますが、合否を直接決める数字ではないということです。
英検4級は何点で合格?CSEスコア622点を正しく理解
2026年現在、英検4級の一次試験は英検CSEスコア1000点満点中622点が合格基準です。
これは公益財団法人 日本英語検定協会が現在案内している公式基準です。
4級一次試験では、リーディングが500点満点、リスニングが500点満点で、2技能を合わせた1000点満点のCSEスコアで合否が判定されます。
そして合格基準は622点です。
ここで最も誤解されやすいのが、
「622点だから62.2%正解すれば合格」
という考え方です。
これは正確ではありません。
日本英語検定協会は、各技能の正答数をもとに英検CSEスコアを算出し、その技能別スコアを合算して合否判定すると説明しています。
つまり学校のテストのように、「1問10点だから○問正解すれば622点」と単純計算できる方式ではありません。
過去の英検では、4級の素点合格ラインが65点満点中40点前後になる回があり、「6割程度」という目安が広まりました。
しかし現在はCSEスコアによる判定です。
そのため2026年に受験するなら、「6割ぴったりを取ればよい」と逆算するのではなく、過去問で余裕を持って得点できる状態を作るほうが安全です。
私なら、過去問を解いたあとに正答率だけを記録しません。
間違えた問題を次のように分類します。
- 単語の意味が分からなかった
- 文法や語順を理解できなかった
- 長文の内容を取り違えた
- 時間が足りなかった
- リスニングの音を聞き取れなかった
- 聞こえたが意味を処理できなかった
この分類には大きな意味があります。
たとえば10問間違えていても、そのうち7問が単語不足なら、次にやるべきことは語彙対策です。
一方、単語・文法・長文・リスニングへ均等に間違いが広がっているなら、特定分野だけではなく4級の基礎全体を固める必要があります。
合格率という「みんなの数字」を見るだけでなく、過去問を「自分の弱点を発見する診断」として使うことが、合格への近道です。
英検4級のスピーキングは合否に影響する?2026年の試験制度
英検4級の級認定は、2026年現在もリーディングとリスニングの一次試験で決まります。4級スピーキングテストの結果は級認定に影響しません。
ここは古い記事と現在の制度を混同しやすいため、整理しておきましょう。
4級には一次試験としてリーディングとリスニングがあります。
さらに、4級申込者はスピーキングテストを受けることができますが、スピーキングは一次試験とは別に合否判定されます。
日本英語検定協会が公表する現在の基準では、4級スピーキングテストの合格基準はCSEスコア324点です。
しかし、スピーキングテストに不合格でも、リーディングとリスニングによる一次試験で622点以上に達していれば、英検4級としては級認定されます。
現在の公式試験内容では、4級スピーキングは約4分です。
約25語の英文を音読し、文章についての質問、イラストについての質問、自分自身のことなどについて答える形式です。
この制度を考えると、「4級に受かるためには話す練習を完璧にしなければならない」と心配する必要はありません。
ただし、私は4級学習中から短い英文を音読すること自体はおすすめしています。
音読すると、単語を「目で知っているだけ」の状態から、「語順のまま処理する」状態へ近づけやすいからです。
さらに、次の3級では試験制度が変わります。
2026年現在、英検3級は一次試験でリーディング・ライティング・リスニングが実施され、一次試験合格後には二次試験として面接形式のスピーキングテストがあります。
4級の段階で読む・聞くだけに偏りすぎず、簡単な英文を声に出したり、自分でも短く作ったりしておくと、3級への移行がスムーズになります。
小学生の英検受験は増えている?最新の志願者データを見る
小学校以下の英検関連試験の志願者は、2025年度で516,844人です。小学生以下の英語試験受験が珍しいものではなくなっていることが分かります。
公益財団法人 日本英語検定協会の「受験の状況」では、英検関連試験について小学校以下の志願者数が公表されています。
近年の数字は次の通りです。
年度 小学校以下の志願者数
2021年度 461,154人
2022年度 524,833人
2023年度 551,604人
2024年度 547,536人
2025年度 516,844人
ここで注意したいのは、この「受験の状況」は実用英語技能検定だけの4級受験者数ではないという点です。
日本英語検定協会は、実用英語技能検定、英検IBA、英検Jr.を合算した志願者数として現在の「受験の状況」を掲載しています。
したがって、「2025年度に英検4級を受けた小学生が516,844人いた」という意味ではありません。
一方で、2021年度461,154人、2022年度524,833人、2023年度551,604人という規模を見ると、小学校以下の子どもが英語の検定や能力測定へ挑戦すること自体は、すでに広く行われていると分かります。
これは「小学生なら早く4級を取るべき」という意味ではありません。
むしろ重要なのは、低年齢での英検受験が増えるほど、「何年生なら何級」という学年だけの物差しが使いにくくなることです。
小学5年生でも幼児期から英語に触れてきた子と、学校で英語を始めたばかりの子では、同じ学年でも学習歴が数年単位で違います。
そのため、小学生の英検4級を考えるときは、
「小学○年生だから4級は早いか」
ではなく、
「4級で求められる英文を今どこまで理解できるか」
を見るほうが現実的です。
英検4級の合格率から「今受けるべきか」をどう判断する?
英検4級を受けるかどうかは、過去の62%や77%ではなく、5級の基礎・4級読解・リスニングの3点で判断するのがおすすめです。
ここまでの数字を整理すると、過去データでは4級全体が約7割、小学生約62%、中学生77%でした。
しかし、この数字から「自分が受かるか」は分かりません。
合格率には、試験の難易度だけでなく、そもそもどの程度勉強した人が申し込んでいるかという受験者集団の違いが含まれているためです。
小学生で4級を受ける子は、学校外で英語を学んでいるケースもあります。
反対に中学生でも、英語を始めたばかりの生徒と、小学生から何年も学んできた生徒では条件が大きく異なります。
私は、受験判断を次の3段階で行うと迷いにくいと考えています。
まず、5級レベルの基礎が安定しているかを確認します。
be動詞と一般動詞の区別、疑問文、基本語彙などで頻繁につまずくなら、4級の問題演習を大量に行うより基礎へ戻ったほうが効率的です。
次に、4級の短い英文や長文を読んで、大まかな意味を取れるか確認します。
1語ずつすべて日本語に置き換えなければ意味が分からない状態では、長文になるほど処理が遅くなります。
「誰が」「何をした」「いつ」「どこで」など、文章全体の骨組みをつかめるかを見ましょう。
最後に、必ずリスニングも含めて過去問を解きます。
リーディングだけ高得点でも、リスニングが大きく崩れれば合格は安定しません。
反対に、耳から英語を学んできた小学生の場合、リスニングが得点源になることもあります。
ここで大切なのは、過去問を1回解いて一喜一憂しないことです。
同じレベルの問題を複数回解き、毎回大きく点数が上下しないかを見ると、実力を判断しやすくなります。
たまたま選択肢が当たった65%と、理由を説明しながら安定して取れる65%では意味が違います。
「何%取ったか」に加えて、「なぜその点数になったか」を見る。
これが、合格率の数字を実際の学習につなげるポイントです。
英検4級の合格率をどう見るべき?英語学習コーチとしての考察
ここからは、英語学習コーチとしての私見です。
英検4級の合格率を検索している方が本当に知りたいのは、数字そのものより「自分、あるいは子どもは受けても大丈夫なのか」ではないでしょうか。
その問いに対して、私は「小学生62%」「中学生77%」という数字だけで判断するのはおすすめしません。
なぜなら、合格率は試験の難しさと受験者の準備度が混ざった数字だからです。
たとえば、何も英語を勉強していない小学生を無作為に100人集めて4級を受験させた結果が62%だったわけではありません。
4級を受けようと考え、申し込みまで行った小学生の集団について、2013年度に合格者数を志願者数で割った数字が約62%です。
ここには大きな違いがあります。
英検4級へ申し込む小学生の中には、英会話教室へ通っている子、家庭で先取りしている子、すでに5級へ合格している子なども含まれます。
つまり、受験者そのものが一定程度選ばれた集団です。
中学生の77%も同様です。
「中学生なら4人に3人以上が何もしなくても受かる」という意味ではなく、4級へ申し込んだ中学生についての過去集計です。
私は、この「母集団を見る」という考え方が、英検の合格率を理解するときにとても重要だと思っています。
もう一つ注目したいのが、現在の試験制度と過去合格率を同じ時間軸で考えないことです。
過去に合格率が公表されていた時代から、英検ではCSEスコアによる判定が導入され、現在の試験形式や評価方法へ変化しています。
2026年の受験生が優先して見るべきなのは、昔の合格率よりも、2026年度の公式過去問を自分がどこまで解けるかです。
日本英語検定協会は現在、4級について2026年度第1回を含む過去問を公開しています。
過去データで試験の位置を知り、現行の過去問で自分の位置を知る。
この2段階に分けると、数字に振り回されにくくなります。
私は語学学習では「不安を根性で消す」のではなく、「不安を測定可能な課題へ変える」ことが大切だと考えています。
「小学生だから受からないかもしれない」という不安なら、4級過去問を解いてみる。
「リスニングが心配」なら、何問聞き取れないのかを数える。
「長文が苦手」なら、語彙不足なのか、読む速度なのかを切り分ける。
原因が見えれば、次に何を勉強するかも見えてきます。
合格率は安心材料にも不安材料にもなりますが、最後に合否を変えるのは、本人の現在地に合わせた学習です。
まとめ|英検4級の合格率は過去値と現在制度を分けて見る
英検4級の最新の級別・学年別合格率は、2026年現在、公式には公表されていません。
過去資料では、英検4級全体は2011年度69.9%、2012年度69.8%、2013年度70.1%、2014年度69.4%と、おおむね7割前後でした。
小学生については2013年度に志願者65,747人、合格者40,804人で、合格者数を志願者数で割ると約62%です。
中学生についても、2013年度の過去資料で4級77%という集計があります。
ただし、中1・中2それぞれの2026年現在の公式合格率は確認できません。
現在の英検4級は「中学中級程度」が目安で、一次試験はリーディング35分・リスニング約30分です。
合格基準は、2技能合計1000点満点の英検CSEスコアで622点です。622点を「問題の62.2%に正解すればよい」と読み替えることはできません。
また、4級スピーキングテストは別判定で、級認定そのものはリーディングとリスニングの一次試験によって決まります。
過去の合格率は試験の位置を知るために使い、今受かるかどうかは現行の過去問で判断する。
この区別ができれば、「小学生だから」「中1だから」という学年だけの不安ではなく、単語・文法・読解・リスニングのどこを伸ばせばよいかという具体的な学習へ進めます。
よくある質問
英検4級の小学生の合格率は何%ですか?
最新の小学生限定公式合格率は公表されていません。2013年度の過去データでは、志願者65,747人、合格者40,804人で、合格者数を志願者数で割ると約62%です。
英検4級の中1・中2の合格率は何%ですか?
中1・中2それぞれについて、2026年現在の公式学年別合格率は確認できません。過去資料には2013年度の中学生全体で4級77%という集計がありますが、中1・中2へそのまま当てはめることはできません。
英検4級は何点取れば合格ですか?
2026年現在、英検4級一次試験の合格基準は英検CSEスコア1000点満点中622点です。リーディングとリスニングのCSEスコアを合算して判定されるため、「正答率62.2%なら必ず合格」という意味ではありません。
桐原佳音(きりはらかのん)|英語学習コーチ



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