英検4級はどんな問題が出るのか、結論から言うと「一次試験のみ・リーディング35分+リスニング約30分」で構成され、5級より一段レベルが上がった中学中級程度の内容が出題されます。
これから受験する方が最初に知りたいのは、実際の出題形式と、どんな例題が出るのかという点だと思います。
この記事では、英検4級の試験構成を大問ごとに分解し、それぞれのサンプル問題のイメージと、正答するために押さえておきたいポイントを整理してご紹介します。
なお、本文中の例文は出題傾向をもとにした参考例であり、実際の公式問題そのものではありません。
実際の問題を確認したい方のために、記事の中で公式の過去問・サンプル問題の探し方もあわせて案内します。
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英検4級の試験構成とは?全体像を先に確認
英検4級は、一次試験(リーディング・リスニング)のみで合否が決まる級です。
任意でスピーキングテストも受けられますが、こちらは級の合否には影響せず、スピーキングテスト単位で別に判定される仕組みになっています。
一次試験の時間は、リーディングが35分、リスニングが約30分です。
レベルとしては、5級の次に目指す級で、中学中級程度とされています。
5級よりも一段上の、基礎的かつ重要な内容が問われる点を押さえておきましょう。
必要な語彙数の目安は約1,300語で、これは5級の約2倍にあたる分量です(2024年度時点の英検協会公表情報にもとづく目安です。試験制度や基準は改定される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトで確認してください)。
リーディングの例題・問題形式は?大問ごとのサンプルを確認
リーディングは全35問、35分間で解く形式です。
出題は大問1から4まであり、それぞれ問われる力が異なります。
| 大問 | 内容 | 問題数 | 目安時間 |
|---|---|---|---|
| 大問1 | 短文の空所補充 | 15問 | 7分 |
| 大問2 | 会話文の空所補充 | 5問 | 3分 |
| 大問3 | 短文の語句整序 | 5問 | 3分 |
| 大問4 | 長文読解 | 10問 | 17分 |
なお、この構成や問題数は英検協会が公式サイトで公開している試験概要にもとづいています。
実際の過去問・サンプル問題は、英検協会公式サイトの「過去問・対策」ページから無料で確認できますので、この記事で出題形式のイメージをつかんだあとに、必ず一度目を通しておくことをおすすめします。
大問1・大問2:空所補充問題のサンプルはどんな形式?
大問1は、短文の中の空欄に当てはまる単語や熟語を選ぶ問題です。
例えば「I ( ) my homework before dinner.」のような英文の空欄に、動詞や熟語を入れる形式が参考例としてイメージしやすいでしょう。
一見すると文法問題のように見えますが、実際には語彙力を問う設問が多いのが特徴です。
大問2は会話文の空所補充で、2人の会話の中の空欄に、自然な受け答えとなる文を選びます。
ここで注意したいのは、相手の発言にストレートに答える選択肢が正解とは限らない点です。
例えば「駅にはどう行けばいい?」という問いに対し、「どの駅?近くに2つあるけど」という切り返しが正解になるケースもあります。
会話全体として不自然でなければ、明確な答えになっていなくても正解になり得るという、独特の出題パターンです。

大問3:語句整序問題のサンプルはどんな並べ方?
大問3は、バラバラになった語句を正しい順番に並べ替え、文中の指定された位置に入る語を選ぶ形式です。
筆者が教育現場で受験対策に関わってきた経験から見ると、選択肢に出てくる語をよく見ると、文法的なつながりからある程度並び順を絞り込めることが多くあります。
例えば、複数の選択肢の中で同じ語が2番目や4番目の位置に重なって登場する場合、その語が正解の並びに含まれる可能性が高いというパターンが見えてきます。
これはあくまで筆者の分析による攻略の視点であり、公式に示された解法ではありません。
すべての問題に当てはまるわけではありませんが、選択肢の共通点に注目する視点は、サンプル問題を解く際の助けになるはずです。
同じ発想は大問1・2の語彙問題にも応用でき、選択肢の中で品詞や時制がバラバラなものは早めに除外するという絞り込み方が有効な場面があります。
大問4:長文読解のサンプルはどんな出題傾向?
大問4は、10問で17分と、リーディングの中でもっとも時間を要する長文読解です。
Eメールや掲示文、説明文など複数のタイプの文章が題材になり、内容に関する設問に答えていく形式です。
設問は、英文の展開に沿って前から順に出題されることがほとんどです。
先に設問へ目を通してから本文を段落ごとに読み進めると、読み直す範囲を最小限に抑えられます。
なお、5級の長文読解と比べると、大問4は文章の長さも設問の抽象度も一段上がっており、ここが5級との最大の違いと言えるでしょう。
リスニングの例題・問題形式は?3部構成のサンプルを確認
リスニングは3部構成で、各部10問ずつ、合計30問が出題されます。
| 部 | 内容 | 詳細 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 第1部 | 会話の応答文選択 | イラストを見ながら質問への応答を選ぶ | 10問 |
| 第2部 | 対話文の聞き取り | 2人の会話を聞いて質問に答える | 10問 |
| 第3部 | 文章の聞き取り | 文章を聞いて質問に答える | 10問 |
どの問題文も2回ずつ読まれるのが共通のルールです。
第1部:会話の応答文選択のサンプルとは?
第1部は、英検4級のリスニングの中でも珍しく、問題文も選択肢の英文も問題用紙に印刷されていません。
イラストだけを頼りに、放送される会話の続きとして自然な応答を選ぶ形式です。
参考例としては、レストランで注文をする場面や、道を尋ねる場面のイラストが描かれ、そこに写る人物の表情や場所、行動が正答のヒントになります。
なお、この第1部は英検4級のリスニングの中で唯一の3択問題です。

第2部・第3部:対話文・文章の聞き取りのサンプルとは?
第2部は2人の人物によるやり取りを聞き、その内容についての質問に答える形式です。
第3部は1人が話す文章やアナウンスなどを聞き、内容に関する質問に答える形式になります。
どちらも4択形式で、選択肢は問題用紙に印刷されています。
このパートの参考例を見ると分かりますが、選択肢自体が英文で書かれているため、聞き取りよりも先に選択肢の英文を読み解く力が必要になる場面が多くあります。
英検3級になると、この第2部・第3部の会話がさらに長くなり、話者の意図を推測させる設問が増える傾向にあります。
4級の段階でこの読み解く力を鍛えておくことが、次の級への橋渡しにもなると筆者としては考えています。
例題を解く上で押さえておきたい時間配分のコツ
ここまで大問ごとの参考例を見てきましたが、実際の試験では時間配分も合否を左右する要素です。
リーディングは大問1に7分、大問2に3分、大問3に3分、大問4に17分という目安時間が設定されています。
合計すると30分で、試験時間の35分よりも短く収まる計算になります。
筆者の分析では、これはリスニングが始まる前に、リスニングの選択肢に目を通す時間を確保するための余白だと考えられます。
とくに第2部・第3部は選択肢の英文を読み解く負荷が高いため、リーディングを早めに切り上げて先に目を通しておくという時間の使い方は、あくまで筆者独自の攻略法としておすすめしたい進め方です。
公式にこの順序が推奨されているわけではないため、実際に過去問を解きながら自分に合うペースを確認してみてください。
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英検4級の合格ラインはどのくらい?
出題形式と合わせて気になるのが、何割程度取れれば合格できるのかという点です。
英検4級の一次試験は、リーディングとリスニングそれぞれ満点500点、合計1000点満点のうち、合格基準スコアは622点とされています(2024年度時点の英検協会公表値。制度改定により変動する可能性があるため、最新の基準は公式サイトで確認してください)。
英検協会の発表によると、2級以下の級では各技能でおおむね6割程度の正答率の受験者の多くが合格しているとされています。
ただし、リーディングとリスニングの点数配分には個人差があり、片方の技能でやや点数が伸び悩んでも、もう一方でカバーできれば合格に届くケースがあると言われています。
出題形式ごとの特徴を理解した上で、自分が得点しやすいパートを把握しておくことが、対策の効率を高めるポイントになりそうです。
考察:出題形式を知ることが合格への近道になる理由
ここまで英検4級の出題形式と参考例のイメージを見てきましたが、筆者として強く感じるのは「形式を知らないまま挑む」ことの不利さです。
英検4級は中学中級程度とはいえ、大問ごとに問われる力がはっきり分かれています。
大問1・2の語彙力重視の傾向、大問3の並べ替えパターン、大問4の設問順という出題の癖は、事前に知っているかどうかで解答スピードが大きく変わると考えられます。
とくにリスニング第1部が、問題文も選択肢も印刷されない唯一のパートであるという点は、初めて受験する人ほど戸惑いやすい部分です。
イラストの表情・場所・行動という着眼点を事前に知っておくだけで、本番での戸惑いはかなり軽減されるはずです。
また、5級と4級を比較すると、単なる語彙数の増加だけでなく、大問4の長文読解が新たに加わる点が構造上の大きな違いだと筆者は捉えています。
長年、学習者がどこでつまずくかを観察してきた立場から見ると、5級までは単語力で押し切れた学習者が、4級の長文読解で初めて「読むスピード」という壁にぶつかるケースが少なくありません。
この壁は根性で乗り越えるものではなく、設問を先読みしてから本文を段落ごとに読むという、仕組みで解決できる種類の壁だと考えています。
また、リーディングとリスニングのバランスで合否が決まるという合格基準の性質も、個人的には見落とされがちなポイントだと感じています。
「リーディングが苦手だからダメだ」と決めつけるのではなく、リスニングでの得点力を伸ばすという選択肢もあるという発想は、対策の方向性を考える上で参考になるのではないでしょうか。
英検は年3回実施されており、次の受験機会に向けて対策を立てる時間は十分にあります。
まずは英検協会公式サイトで公開されている過去問・サンプル問題を1回分解いてみて、この記事で紹介した出題形式のイメージと実際の問題とを照らし合わせてみることを、筆者としてはおすすめしたいと思います。
形式を知り、時間配分の感覚をつかんでおくことが、結果的に合格への一番の近道になると考えられます。
よくある質問
英検4級はリーディングとリスニングどちらが難しいですか?
出題形式が異なるため一概には言えませんが、大問1・2は語彙力、大問4は読解のスピードが問われる傾向があります。
リスニングは選択肢の英文を読み解く負荷が高いパートがあるとされています。
英検4級のリスニングは何回読まれますか?
第1部・第2部・第3部のいずれも、問題文は2回ずつ読まれる形式になっています。
英検4級のスピーキングテストは合否に関係しますか?
関係しません。
スピーキングテストは任意受験で、級の合否には影響せず、スピーキングテスト単位で別に合否判定される仕組みです。
まとめ
英検4級は、一次試験のみでリーディング35分・リスニング約30分、合計65問前後で構成される試験です。
大問1・2は語彙力を問う空所補充、大問3は語句整序、大問4は長文読解というリーディングの4パターンと、イラストと選択肢の英文がカギを握るリスニングの3部構成を押さえておくことが、出題形式を理解する第一歩になります。
参考例のイメージをつかんだら、英検協会公式サイトの過去問・サンプル問題を使って、実際の出題と時間配分の感覚を必ず確認しておきましょう。
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