英検4級リスニングをYouTubeで学ぶ|動画選びと効率的な練習法

英検4級の公式過去問とYouTube動画をタブレットで比較しながらリスニングを練習する学習者 英検

英検4級リスニングは、公式過去問を基準に、部別動画を4ステップで復習するとYouTubeでも効率よく対策できます。

2026年9月4日時点で確認できた具体的な動画を比較し、第1部・第2部・第3部に合う選び方、字幕や再生速度の使い方、公式音源との違いまで解説します。

英検4級リスニングでは何が出題される?

英検4級のリスニングは約30分、全30問です。3つの形式から各10問が出題され、問題はそれぞれ2回放送されます。

英検4級は中学中級程度が目安です。家庭、学校、買い物、電話、休日の予定など、日常生活に近い場面が中心になります。

出題形式問題数選択肢聞くポイント
第1部:会話の応答文選択10問読み上げられる3択最後の発言に合う返答
第2部:会話の内容一致選択10問印刷された4択人物・場所・時間・予定
第3部:文の内容一致選択10問印刷された4択短い文章の要点と出来事

第1部には補助イラストがあり、会話の最後の発言に対する適切な応答を選びます。質問、誘い、依頼、感想など、相手の発言の役割を見抜くことがポイントです。

第2部では会話を聞き、その内容と一致する選択肢を選びます。誰が、いつ、どこで、何をするのかを整理する力が必要です。

第3部では短い文章と質問を聞きます。会話の往復がないため、最初から最後まで情報をつなげて理解しなければなりません。

YouTube学習は最初に4ステップを覚える

英検4級向け動画を見つけても、再生するだけでは十分な復習になりません。次の4ステップを1問ずつ行いましょう。

1. 字幕なしで聞き、答えを選ぶ
2. 英文と意味を確認する
3. 聞き取れなかった文を音読する
4. 文字を隠し、標準速度で聞き直す

この順番なら、「正解したか」だけでなく、「なぜ聞き取れなかったのか」まで確認できます。

私が英語学習で特に大切だと考えているのは、「英語の音が聞こえた」と「問題に答えられた」を分けることです。

知っている単語が耳に入っても、話している人物や曜日を取り違えれば正解できません。反対に、単語をすべて聞き取れなくても、会話の目的をつかんで答えられることがあります。

この違いを意識すると、「リスニングが全部苦手」という曖昧な悩みを、具体的な練習課題へ変えられます。


英検4級リスニングのYouTube動画はどれを選ぶ?

2026年9月4日にYouTube上で公開を確認した英検4級向け動画のうち、出題部と用途が分かりやすいものを整理しました。

動画の公開状況、内容、広告表示は変更される場合があります。視聴前にタイトル、概要欄、公開者をもう一度確認してください。

動画名公開者長さ対応範囲確認できる特徴向いている人
【英検®4級リスニング】第1部を徹底練習┃聴き流しOKこども英語ガイド Jr.約22分第1部15問、和訳あり会話への返答が苦手な人
【英検4級リスニング第2部】聴き流しOK!点数を高めよこども英語ガイド Jr.約33分第2部15問、和訳あり会話の要点を整理したい人
【英検®4級リスニング】第3部を15問練習┃聴き流しOKこども英語ガイド Jr.約24分第3部15問、和訳あり短い文章の理解を練習したい人
【英検4級】2026年度第1回リスニングpart1過去問|正解番号付き英検の勝者約10分36秒第1部2回目に英文を表示、例題は省略過去問形式を復習したい人

最初の3本は、部ごとに練習範囲を分けやすい点が利点です。苦手な形式だけを選び、和訳を使って内容を確認できます。

ただし、和訳があることと、選択肢ごとの詳しい解説があることは同じではありません。誤答の理由まで説明されるかは、最初の1問を見て判断してください。

「英検の勝者」の動画は、2026年度第1回の第1部を扱い、英文スクリプトが表示される構成です。正解後に音と英文を結びつけたい場合に使えます。

一方、この公開者は日本英語検定協会ではありません。公式過去問を使う場合は、まず英検公式サイトの問題冊子、リスニング原稿、音源、解答を基準にしてください。

動画を選ぶ5条件

再生回数だけで決めず、次の5項目を確認しましょう。

  • 英検4級のどの部に対応するかが明記されている
  • 問題を解く時間と答え合わせの時間が分かれている
  • 投稿者が用意した英文を確認できる
  • 正解だけでなく、和訳や考え方を確認できる
  • 公式の形式や答えと食い違っていない

5項目すべてを満たす動画が見つからなくても構いません。問題演習用、英文確認用、解説用と役割を分ければよいからです。

たとえば、解説のない過去問動画で実力を確認し、聞き取れなかった英文は英検公式サイトのリスニング原稿で確かめる方法があります。

この組み合わせなら、非公式動画の表示だけを根拠に答えを覚えてしまう危険を減らせます。

※画像はAIによるイメージ

公式音源とYouTube動画の違い

日本英語検定協会の公式サイトでは、過去1年分に当たる3回分の問題冊子、リスニング原稿、Part1からPart3までの音源、解答が公開されています。

公式音源の強みは、実際の出題形式と正解を確認できることです。初めて解く回は、現在の実力を測るために残しておきましょう。

YouTubeの強みは、一時停止、区間の聞き直し、速度変更、画面上の英文や和訳などを使いやすいことです。弱点を細かく直す練習に向いています。

役割を整理すると、公式過去問は実力確認、YouTubeは弱点練習に使うのが分かりやすい方法です。

YouTubeでは広告が表示される場合があり、表示の有無やタイミングは視聴環境によって異なります。途中で止めずに30問を解く模擬練習では、広告による中断を避けやすい英検公式音源を使うほうがよいでしょう。

また、過去問を転載した非公式動画については、公開者が利用許諾や出典を示しているかも確認したいところです。表示が不明確な場合は、問題と解答を英検公式サイトで照合してください。


第1部・第2部・第3部で動画をどう使い分ける?

同じリスニングでも、3つの部では間違える原因が異なります。動画の本数を増やす前に、自分が失点している部を特定しましょう。

第1部は問いかけと返答をセットで覚える

第1部では、補助イラストから場所や人物を予想したうえで、会話の最後を注意して聞きます。

たとえば、最後の発言が「一緒に行きませんか」という誘いなら、時刻や場所だけでなく、誘いを受ける返答や断る返答を選ぶ必要があります。

初心者によく見られるのは、聞こえた単語と同じ単語が入った選択肢を選ぶ間違いです。単語の一致ではなく、会話として自然につながるかを考えましょう。

復習では、正解の選択肢だけを音読せず、直前の発言と返答を続けて読みます。問いかけと返答を一つのまとまりとして覚えるためです。

検索するときは「英検4級 リスニング 第1部 15問」「英検4級 応答文選択」など、形式を表す言葉まで入れると絞り込めます。

第2部は選択肢の違いを先に探す

第2部では、印刷された4つの選択肢を見て、何が違うのかを短く確認します。

選択肢にMonday、Tuesday、Wednesdayが並んでいるなら、曜日が答えを分ける情報です。場所が並んでいるなら、場所を表す語に注意します。

問題冊子にはメモをしてもよいことが、英検の案内に記載されています。ただし、解答用紙へ後からまとめて書き写す時間は設けられていません。

本番を想定するなら、長い日本語訳を書くより、曜日、時刻、場所など必要な情報に短い印を付ける練習が現実的です。

私が学習者のつまずきを整理するときは、「音声を聞けなかった」と決めつける前に、選択肢を読む速さも確認します。

会話の意味は分かるのに毎回選択が遅れる場合、課題は耳だけではありません。短い英文を見て違いを探す練習を加えると、聞く情報を絞りやすくなります。

第3部は人物・時系列・理由を一行で残す

第3部では、短い文章を聞きながら、人物、時系列、理由を整理します。

最初の一文だけで答えを決めると、その後に出てくる変更や理由を聞き落とすことがあります。「行く予定だったが、雨で中止した」といった流れに注意してください。

練習後は、内容を日本語で一行にまとめます。「女の子は日曜日に図書館へ行った」のように、誰が、いつ、何をしたかを残せば十分です。

一行で説明できない場合は、英文を細かく書き取る前に、出来事の順番を確認しましょう。文章の骨組みが分からない状態で単語だけを集めても、答えの根拠が見えにくいためです。

第3部の練習動画は「英検4級 リスニング 第3部 和訳」「英検4級 短い文章 15問」などで探せます。

※画像はAIによるイメージ

YouTubeで英検4級リスニングを練習する手順は?

1回の学習では動画全体の視聴より、少数の問題を復習まで終えることを優先します。

ここでは、私が初心者へ提案する1日15分の学習例を紹介します。英検協会が示した推奨時間ではなく、続けやすさを重視した目安です。

最初の3分:前日の英文を字幕なしで聞く

前日に練習した文を、英文や和訳を見ずに聞きます。

答えの番号を覚えているだけではないか確かめるため、「何について話していたか」を短く説明してください。

内容を説明できれば、音と意味が結びつき始めています。思い出せない場合は、新しい問題へ進む前に一度だけ英文を確認します。

次の4分:新しい問題を少数解く

新しい問題を字幕なし、標準速度で解きます。答えを選んだら、正解への自信も記録してください。

記録は次の3段階で十分です。

  • ○:根拠が分かって正解した
  • △:正解したが、推測や消去法だった
  • ×:不正解だった

正解数だけを見ると、偶然の正解が実力に含まれてしまいます。△を復習対象にすることで、次の初見問題でも使える理解へ近づけます。

次の5分:英文を見て原因を分ける

間違えた問題は、次のどれに当たるか確認します。

  • 単語の意味を知らなかった
  • 文字では知っていたが、音で分からなかった
  • 人物、曜日、時刻を取り違えた
  • 質問や選択肢を正しく読めなかった
  • 途中で集中が切れ、後半を聞き落とした

知らない単語が原因なら、同じ音声を何回流しても解決しにくいものです。意味と発音を調べてから聞き直します。

文字なら分かる単語を聞き取れなかった場合は、その単語を含む一文だけを再生します。動画全体を最初からやり直す必要はありません。

人物や時間を取り違えた場合は、聞こえた情報を順番に並べます。第2部と第3部では、途中で予定が変わっていないかも確認してください。

最後の3分:音読してから字幕を隠す

英文の意味を理解したら、音声を止めながら一文ずつまねして読みます。

最初からシャドーイングをする必要はありません。音声の速さについていけないときは、「聞く、止める、まねする」という音読から始めます。

最後に文字を隠し、標準速度でもう一度聞きます。意味が頭に浮かび、答えの根拠を説明できれば、その日の復習は完了です。

字幕と再生速度はいつ使う?

字幕は答えを確認する段階で使います。最初から字幕を表示すると、耳で聞いたというより、画面を読んで理解している可能性があるからです。

YouTubeの自動字幕は、機械学習によって生成されます。YouTubeヘルプでも、発音、アクセント、方言、雑音などによって正しく表示されない場合があると説明されています。

答え合わせでは、自動字幕より、投稿者が動画内に表示した英文や英検公式のリスニング原稿を優先しましょう。

再生速度は、標準速度で挑戦したあと、聞き取れない短い部分を確認するために下げます。意味を理解したら標準速度へ戻してください。

速い再生は、標準速度ですでに意味を追える英文で余裕がある場合に限ります。倍速に耐えること自体を目標にすると、内容を考えず音だけを追う練習になりやすいためです。


英語学習コーチとしてどう評価する?

筆者としては、YouTubeの最大の価値は動画の多さではなく、分からなかった瞬間へ戻り、その場で原因を直せることにあると考えます。

ただし、動画を次々と変えると、苦手な音や表現を残したまま視聴時間だけが増えます。学習の区切りは「1本見終わったか」ではなく、「1問の間違いを説明できるようになったか」で決めたいところです。

長年、英語教育の現場で学習者を見てきた中では、同じ問題を繰り返して正解できるようになっても、初見問題では再び迷うケースが見られました。

個人が特定されないよう共通する傾向を整理すると、答えの番号を記憶していたり、画面の日本語訳が理解を助けていたりすることが主な原因です。

そこで、練習済みの問題では「補助なしで理解できるか」を確認し、別に残した初見問題で「学んだ力を使えるか」を測ります。

この二段階に分けると、同じ動画に慣れたことと、リスニング力が伸びたことを混同しにくくなります。

正解数と一緒に「必要だった補助」を記録する

YouTube学習では、次のような補助の段階も記録してみてください。

  • 日本語訳を見ても分からなかった
  • 英文を見れば分かった
  • 速度を下げれば聞き取れた
  • 標準速度で聞き取れた
  • 初見の類題でも根拠を説明できた

正解数がすぐに増えなくても、必要な補助が減っていれば前進を確認できます。

この記録は、教材選びにも役立ちます。英文を見ても分からない動画は、今の段階では難しすぎる可能性があります。

反対に、字幕なしでもすべて分かり、初見問題にも安定して答えられるなら、別の回や一段難しい素材へ進むタイミングです。

今後も公式情報を基準に動画を選ぶ

YouTubeには新しい英検対策動画が追加される一方、古い動画が削除されたり、タイトルや説明が変更されたりすることがあります。

投稿者が「英検4級向け」と説明していても、実際の3つの出題形式と一致するとは限りません。公式の問題数、選択肢、放送回数を判断基準として持っておきましょう。

特に、過去問を名乗る動画は、年度、実施回、対応する部が明記されているかを確認します。正解や英文に疑問があれば、英検公式サイトと照合してください。

私は、英検4級リスニングのYouTube学習では、次の組み合わせが最も迷いにくいと考えます。

  • 部別の練習動画で苦手な形式を繰り返す
  • 英文と和訳で間違いの原因を確認する
  • 英検公式音源で初見問題を解く
  • 試験前は約30分、途中で止めずに全30問へ取り組む

動画は、使い方を決めると頼れる練習道具になります。公式音源という地図を持ったうえで、YouTubeを弱点修正の拡大鏡として使いましょう。

参照・確認情報

以下は2026年9月4日に確認しました。YouTube動画の内容や公開状況は変更される可能性があります。

英検4級リスニングをYouTubeで学ぶなら、最初に苦手な部を特定し、対応する動画を選びます。字幕なしで解き、英文確認、音読、字幕なしでの再確認までを1問ずつ完了させましょう。

練習済みの動画だけで判断せず、英検公式の初見問題でも根拠を持って答えられるか確認することが大切です。


よくある質問

英検4級リスニングはYouTubeの聞き流しだけで対策できますか?

聞き流しだけでは、理解できなかった箇所や間違えた原因を確認しにくくなります。

問題を解く、英文と意味を確認する、音読する、字幕なしで聞き直すという作業を組み合わせましょう。

英検4級向け動画でも聞き取れない場合はどうすればよいですか?

まず、動画に表示される英文を読んで意味が分かるか確認してください。

英文なら理解できる場合は、聞き取れない一文だけを低速で確認します。英文を読んでも分からない場合は、単語や文法を復習するか、英検5級程度の短い会話へ一度戻りましょう。

同じ動画は何回見ればよいですか?

一律の回数を決める必要はありません。

字幕なしの標準速度で内容が分かり、答えの根拠を説明できることを目安にします。翌日にも同じ部分を聞き、さらに初見問題で確かめると理解を判断しやすくなります。

YouTube動画だけで模擬試験をしてもよいですか?

部別練習には便利ですが、約30分の模擬練習には英検公式の問題冊子と音源が適しています。

YouTubeでは広告や動画独自の間が入る可能性があります。試験前は公式音源を使い、途中で停止せず30問を解く練習も行いましょう。

著者:桐原佳音(英語学習コーチ)

長年英語教育の現場に携わり、初心者が英語学習でつまずく原因を分析してきました。特定の教材を盲信せず、学習者が自分に合った方法を選べるよう、英検対策を論理的な手順に整理して発信しています。

記事確認日:2026年9月4日

英語学習コーチ・桐原佳音

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