英検4級の問題数と試験内容まとめ【筆記・リスニング別】

英検4級の問題冊子とリスニング音源のイメージ、筆記とリスニングの2枚のパートが並ぶ様子 英検

英検4級はリーディング35問とリスニング30問、合計65問・約65分の一次試験です。まずはこの結論を押さえたうえで、詳しい内訳を見ていきましょう。

一次試験に合格すると4級として認定され、任意のスピーキングテスト(5問・約4分)は結果に関わりません。

受験料は個人受験で税込4,700円、学校や塾などの準会場受験では税込2,900円です(受験料は変更される場合があるため、最新情報は日本英語検定協会の公式サイトで確認してください)。

この問題数の内訳を正確に知っておくことは、時間配分を考えるうえでとても重要です。次の章から、筆記(リーディング)とリスニングそれぞれの問題数と内容を詳しく見ていきましょう。

英検4級の筆記(リーディング)問題数と内容は?

リーディングは35分で35問を解く形式です。大問は4つに分かれており、それぞれ出題形式が異なります。

大問内容問題数配点
大問1短文の語句空所補充15問15点
大問2会話文の文空所補充5問5点
大問3日本文付き短文の語句整序5問5点
大問4長文の内容一致選択10問10点

大問1は、単語・熟語を問う問題が約12問、文法を問う問題が約3問という配分です。4択形式で、選択肢は問題冊子に印刷されているため、リスニングのように聞き取る必要はありません。

ここで問われる単語は英検4級の中でも比較的レベルが高めで、tomorrow(明日)やtoothbrush(歯ブラシ)といった中学2年生程度の語彙が中心です。とはいえ、大問1で満点を取れなくても、他の大問でしっかり得点できれば合格ラインに近づきます。

※画像はAIによるイメージ

大問2は会話文の空所に適切な一文を補う問題です。単語のレベル自体は大問1ほど高くなく、会話の流れをつかむ力が問われます。

大問3は、日本文に合うように与えられた語句を並べ替え、2番目と4番目にくる単語の組み合わせを選ぶ形式です。文構造の理解と、品詞ごとの語順の知識が必要になります。

大問4は、英検5級にはなかった長文読解が初めて登場する大問です。掲示・案内(2問)、Eメール(3問)、説明文(5問)の3形式、合計10問で構成されています。長文自体はそれほど長くありませんが、制限時間内に読み切る速さと語彙力が求められます。

指導の現場で見ていると、大問4のEメール問題は「友達同士のやり取り」「学校行事の案内」など身近な話題が題材になることが多く、単語力よりも「誰が・何を伝えたいのか」という文脈把握でつまずく受験者が目立ちます。


英検4級のリスニング問題数と内容は?

リスニングは約30分で30問、大問1〜3それぞれ10問ずつという均等な配分になっています。

大問内容問題数解答形式
大問1会話の応答文選択10問3択(選択肢読み上げ)
大問2会話の内容一致選択10問4択(選択肢印刷)
大問3文の内容一致選択10問4択(選択肢印刷)

大問1は、イラストを見ながら男女の会話を聞き、最後の発言に対する応答として適切なものを選ぶ問題です。会話は「1人目→2人目→1人目(2回目)→2人目(2回目)」という流れで進み、この最後の発言に対する応答を3つの選択肢から選びます。選択肢は音声で読み上げられ、問題冊子には印刷されていません。

大問2は、男女の会話とそれに関する質問を聞き、4択の中から答えを選ぶ形式です。会話も質問も、それぞれ2回ずつ流れます。ポイントは、1回目の音声でQuestion(質問)の内容を正確に聞き取ることです。質問さえ把握できれば、2回目は答えに関わる部分だけに集中して聞けます。

大問3は、大問1・2の会話形式とは異なり、1人のナレーションとそれに関する質問という構成です。ナレーション、質問の順に音声が流れ、こちらも2回繰り返されます。

※画像はAIによるイメージ

このように、リスニングは全問が2回読み上げという構成のため、1回目で全体の流れをつかみ、2回目で聞き逃した部分を確認するという解き方が有効です。


英検4級の合格に必要な正答率の目安は?

英検4級の一次試験は、英検CSEスコアで622点(1000点満点中)が合格基準ラインとされています。この基準は日本英語検定協会が公式サイトで公表しているものです。

CSEスコアは統計的な手法で算出されるため、素点(実際に正解した問題数)だけでは合否を断定できませんが、過去の傾向からはおおよその目安を立てることができます。

一般的には、各技能(リーディング・リスニング)でまんべんなく6割前後の正答率を取れば合格圏内に入るケースが多いとされています。リーディング35問中20問前後、リスニング30問中18問前後を目安に、苦手な大問を作らないバランス型の対策が有効です。

なお、日本英語検定協会が公表している資料によると、2015年度までの英検4級の合格率はおおむね70%程度と推定されています。2016年度以降は協会から詳細な合格率の数値が公表されていないため、最新の合格率を知りたい場合は協会の公式発表を確認することをおすすめします。


筆記とリスニングの時間配分、どこに気をつける?

リーディング35分・リスニング約30分という試験時間の中で、特に注意したいのがリーディングの時間配分です。

大問4の長文読解は、英検5級にはなかった新しい要素であり、ここに時間を使いすぎると大問1〜3を見直す余裕がなくなってしまいます。

まず大問1〜3を手早く解き、残った時間を大問4に集中させるという解き方が、多くの受験者にとって現実的な進め方といえるでしょう。

一方リスニングは、音声のペースに合わせて進むため自分で時間配分を調整することはできません。その分、1回目の音声で質問の要点をつかむ集中力が問われます。


考察:問題数の内訳を知ることが対策の第一歩になる

ここまで筆記とリスニングの問題数・内容を見てきましたが、筆者として強調したいのは「なんとなく過去問を解く」前に、この65問の内訳を頭に入れておくことの価値です。

英検4級は5級と比べて、大問4の長文読解という新しい要素が加わる点が最大の違いです。ここで急に難易度が上がったと感じる受験者が多いのは、単語力の不足というより、長文という「形式」そのものに慣れていないことが原因であるケースが少なくないと筆者は考えています。

実際、過去問を複数年度分見比べると、大問4のEメール問題は「誕生日会の招待」「引っ越しの知らせ」「習い事の予定変更」など、中学生の生活に密着した題材が繰り返し使われる傾向があります。題材のパターンにあらかじめ触れておくだけで、初見の長文への抵抗感はかなり下がるはずだというのが、指導経験から得た筆者の実感です。

また、リスニングが全問2回読み上げという構成である点も見過ごせません。これは裏を返せば、1回目で情報を取りこぼしても2回目でカバーできる余地があるということです。この構造を知っているかどうかで、本番での心理的な余裕は変わってくると考えられます。

個人的には、英検4級は「単語量」よりも「問題形式への慣れ」で得点が伸びる級だと感じています。大問ごとの出題意図を理解したうえで過去問演習を重ねれば、限られた学習時間でも合格ラインに近づいていけるはずです。

※画像はAIによるイメージ

今後の見通しとしては、試験内容の骨格(大問構成や問題数)が大きく変わる可能性は高くないと考えられますが、出題される話題やEメールの題材などは年々身近な内容にアップデートされていく傾向にあります。過去問だけに頼らず、日常的な英語表現にも触れておくと安心でしょう。


よくある質問

英検4級はリーディングとリスニング、どちらが難しいですか?

どちらが難しいかは受験者によって異なりますが、大問4の長文読解は5級にない新要素のため、ここで苦手意識を持つ人が多い傾向にあります。リスニングは2回読み上げという構成に慣れれば得点しやすくなります。

英検4級のスピーキングテストは合否に関係しますか?

関係しません。スピーキングテストは任意で、一次試験(リーディング・リスニング)の結果とは切り離されており、一次試験に合格すれば4級として認定されます。

英検4級の合格率はどれくらいですか?

日本英語検定協会が公表している2015年度までの資料によると、合格率はおおむね70%程度と推定されています。2016年度以降の詳細な数値は公表されていないため、最新情報は協会の公式発表をご確認ください。


まとめ

英検4級は、リーディング35問(35分)とリスニング30問(約30分)、合計65問の一次試験で合否が決まります。

筆記は大問1〜4で単語・文法・会話文・長文読解と幅広い力が問われ、リスニングは大問1〜3のいずれも2回読み上げという構成です。合格の目安は各技能6割前後の正答率とされており、大問ごとの出題形式を理解したうえで過去問演習を重ねることが、効率的な対策につながります。

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