英検4級はいつ受けるのがベスト?おすすめの受験時期と学習計画

英検4級の2026年度試験日と受験時期を親子で検討する場面 英検

英検4級は、学年ではなく基礎力、過去問の結果、試験までに確保できる学習期間を合わせて受験時期を決めます。

小学生は5〜6年生、中学生は1年生が一般的な目安です。ただし、過去問の正答率だけで合否は確定できないため、得点の内訳まで確認することが大切です。

英検4級はいつ受けるのがベスト?

英検4級を受けやすいのは、5級相当の基礎があり、4級の問題を時間内に最後まで解け、試験まで6〜8週間ほど学習を続けられる時期です。

学年の目安だけで決めるなら、英語を先取りしている小学生は5〜6年生、学校の授業を中心に学ぶ中学生は1年生が候補になります。

公益財団法人日本英語検定協会は、英検4級のレベルを「中学中級程度」としています。簡単な英文や会話から概要を捉え、初歩的な語句を使って内容を伝える力が求められる級です。

一方、英検には学年別の受験資格がありません。小学生から社会人まで、自分の英語力に合う級を選べます。

したがって、「小学6年生だから受ける」「中学1年生なら合格できる」という判断は十分ではありません。学年は現在地を知る参考にはなりますが、受験する回を決めるには次の三つを確認する必要があります。

  • 5級相当の単語や基本文法に大きな抜けがない
  • 4級のリーディングとリスニングを最後まで解ける
  • 試験まで弱点を補う学習時間を確保できる

過去問5〜6割は公式の合格基準ではない

過去問で5〜6割取れることは、これから受験準備を始めるか判断するための一つの目安になります。

ただし、5〜6割は英検が公表する合格ラインではなく、筆者が学習計画を組む際に用いる準備目安です。正答率だけを見て「合格できる」と断定することはできません。

英検4級の公式な合格基準は、リーディングとリスニングを合計した英検CSEスコア622です。

英検CSEスコアは、各回の答案を採点した後、統計的な手法によって算出されます。同じ正答数でも受験回によってスコアが異なることがあり、受験者が正答数から正確なCSEスコアを計算することはできません。

英検協会は正答数による固定的な合格目安を示していません。そのうえで、2016年度第1回の結果については、2級以下では各技能で6割程度正答した受験者の多くが合格したと説明しています。

つまり、過去問の総合正答率が6割でも、リーディングだけに得点が偏り、リスニングが大きく崩れている場合は安心できません。総合点ではなく、二つの技能を分けて見ることが受験時期を判断するポイントです。

筆者としては、次のように考えると無理のない判断ができます。

過去問の状態 受験時期の考え方
両技能がおおむね7割以上 近い検定回を候補にし、時間配分と弱点を整える
両技能がおおむね5〜6割 6〜8週間確保できる回を候補にする
一方だけ5割未満 弱い技能を優先し、再測定してから決める
両技能とも5割未満 基礎学習を先に行い、次回以降も検討する

この表も合否予測ではなく、学習を始める時期を整理するための目安です。最終的な合否は、本番で算出されるCSEスコアによって決まります。


小学生・中学生は何年生で受ける?

小学生なら5〜6年生、中学生なら1年生が取り組みやすい目安です。ただし、学校の進度や英語学習を始めた時期によって適切な受験回は変わります。

小学生は5〜6年生が一つの目安

小学生の場合、小学4〜5年生で5級相当の基礎を身につけ、小学5〜6年生で4級へ進む流れが考えられます。

ただし、これは学校外でも英語学習を続けている場合の一例です。小学5年生になったことだけを理由に、急いで申し込む必要はありません。

英検4級では、5級より長い英文や会話を読み聞きします。過去の出来事、これからの予定、物や人の比較、したいことなどを表す英文にも対応しなければなりません。

小学生が受験する前には、次の状態を確認しましょう。

  • 短い英文を一語ずつ日本語にせず読める
  • 過去や未来についての簡単な文が分かる
  • 比較を表す文の意味を区別できる
  • 英語の会話を聞き、場所や人物の行動を捉えられる
  • 35分間のリーディングに取り組める

すでにこれらができ、過去問にも対応できるなら、小学4年生以下での受験も可能です。反対に、単語を見ても意味がほとんど分からない場合は、学年に関係なく5級相当の復習から始めたほうが迷いません。

小学生の先取り学習で特に注意したいのは、選択肢の位置や問題の型だけを覚えないことです。

4級の先には、中学卒業程度が目安となる3級があります。4級で英文の仕組みを理解しておくことが、ライティングも加わる3級へ進む土台になります。

中学生は1年生の秋から冬が選びやすい

学校の授業と並行して学ぶなら、中学1年生の第2回または第3回が比較的選びやすい時期です。

第2回は夏休みに未習範囲を補いやすく、第3回は学校で学んだ英語が増えた状態で受験できます。春の第1回は、入学直後から準備する中学1年生より、前年度から学習してきた人に向いています。

ただし、学校によって授業の順序は異なります。中学1年生の秋でも、4級の問題に含まれる表現をまだ授業で扱っていない場合があります。

学校で未習だから受験できないわけではありません。過去問で抜けを発見し、必要な範囲だけ先に学べば対応できます。

※画像はAIによるイメージ

中学生の場合は、定期試験、部活動、学校行事も判断材料です。英検の直前に定期試験が重なると、予定していた学習時間を確保できないことがあります。

私は、英検だけの予定表を作るのではなく、学校生活を含めた一枚のカレンダーに書き込む方法をおすすめします。空いているように見えた8週間が、実際には行事で細かく分断されていることもあるからです。

なお、高校入試で英検が評価されるか、どの級から対象になるかは学校や年度によって異なります。志望校が決まっている場合は、必ず最新の募集要項を確認してください。


2026年度の英検4級試験日はいつ?

2026年度の英検従来型は年3回実施されます。個人申込で本会場を利用する場合の一次試験日は、2026年5月31日、10月4日、2027年1月24日です。

検定回 個人申込期間 本会場の一次試験日
第1回 2026年3月23日〜5月7日 2026年5月31日
第2回 2026年6月30日〜9月7日 2026年10月4日
第3回 2026年10月30日〜12月14日 2027年1月24日

コンビニ支払と郵便局ATMのPay-easy支払を選ぶ場合、第1回は5月4日、第2回は9月4日、第3回は12月11日が締切です。

以上は、日本英語検定協会が公表した個人申込の日程を2026年8月31日に確認した内容です。学校や塾などの準会場では、試験日や申込締切が異なる場合があります。

第1回が向いている人

5月31日の第1回は、前年度から4級の範囲を学び、春には過去問演習へ進める人に向いています。

新学年が始まってから初めて4級対策に着手すると、申込締切までに実力を判断しにくいことがあります。すでにリーディングとリスニングの両方で安定した結果が出ているか確認しましょう。

第2回が向いている人

10月4日の第2回は、夏休みを使って未習範囲を補いたい小学生や中学1年生に向いています。

7月に過去問で現在地を測り、8月に単語と文法を学び、9月に本番形式で演習する流れを作れます。2026年度第2回の個人申込は9月7日までですが、支払方法によっては9月4日が締切になる点に注意が必要です。

夏休みの終盤から慌てて始めるのではなく、7月の段階で学習日をカレンダーへ入れておくと、予定を実行しやすくなります。

第3回が向いている人

2027年1月24日の第3回は、学校で学んだ範囲が増えてから挑戦したい中学1年生に向いています。

11月までに基礎を整え、冬休みを過去問演習に使うと、直前に新しい文法を詰め込まずに済みます。

一方、学年末試験や中学入試と時期が近い地域もあります。英検4級だけを優先せず、学校の予定と両立できるかを先に確認してください。

※画像はAIによるイメージ

英検4級の試験内容とスピーキングテストの注意点

英検4級の級認定は、一次試験のリーディングとリスニングで決まります。3級以上のような対面式の二次試験はありません。

リーディングは35分で35問です。問題形式は次のように分かれています。

  • 短文の語句空所補充:15問
  • 会話文の文空所補充:5問
  • 日本文付き短文の語句整序:5問
  • 長文の内容一致選択:10問

リスニングは約30分で、3部それぞれ10問の合計30問です。音声は各問題で2回放送されます。

問題数が多いリーディングだけを優先したくなりますが、CSEスコアは技能ごとに均等に配分されます。4級では、リーディングとリスニングがそれぞれ500点満点です。

そのため、「一問当たりの価値はすべて同じ」と考えて単純に正答数を足すのは適切ではありません。受験時期を決める際も、二つの技能を別々に確認する必要があります。

スピーキングテストは合格者だけが受けるのではない

4級・5級のスピーキングテストは、一次試験の合格者だけに用意されるものではありません。

4級または5級へ申し込んだ人全員が、一次試験の受験有無や合否に関係なく、申し込んだ級のスピーキングテストを受験できます。別途申し込む必要はなく、受験は任意です。

スピーキングテストは、自宅や学校などでパソコン、スマートフォン、タブレットを使って受ける録音形式です。面接委員と対面する二次試験ではありません。

また、スピーキングテストの結果は4級の級認定に影響しません。一次試験とは独立して合否が判定され、4級スピーキングテストの合格基準はCSEスコア324です。

「面接対策が終わっていないから4級を延期する」という判断は必要ありません。ただし、話す力を試す機会として活用すれば、3級の二次試験へ進む前の練習になります。


受験を決めたら何をする?8週間の学習計画

8週間という期間は、公式に定められた必要学習期間ではありません。筆者が、現在地の確認、基礎の補強、技能別演習、本番練習を無理なく並べるために提案する計画単位です。

すでに4級相当の学習を終えている人なら、より短い期間でも仕上げられます。未習範囲が多い場合は、8週間より長く確保してください。

8週間前は一回分を通して解く

最初に公式過去問を一回分解き、リーディングとリスニングの結果を分けて記録します。

合計点だけでなく、間違えた理由を次のように分類してください。

  • 単語や熟語を知らなかった
  • 文の仕組みを理解できなかった
  • 読む速度が足りなかった
  • 音を聞き取れなかった
  • 聞き取れたが意味を理解できなかった
  • 問題形式や時間配分に慣れていなかった

「英語が苦手」という一つの大きな問題にまとめると、次に何をすべきか分かりません。原因を分ければ、必要な学習も小さく具体的になります。

7〜5週間前は基礎の抜けを補う

この期間は、過去問で間違えた単語と文法を優先します。

単語数については、民間教材や学習サービスによって目安が異なり、日本英語検定協会は4級合格に必要な固定語彙数を公式な合格条件として示していません。そのため、「何語覚えれば合格」と考えるより、公式過去問で出会った語句を確実に理解するほうが信頼できる進め方です。

単語は英語と日本語だけを対にして覚えるのではなく、短い英文の中で確認します。動詞なら過去形、形容詞なら比較表現も一緒に見ると、文法と語彙を別々に学ばずに済みます。

4〜3週間前は二つの技能を並行する

リーディングでは35分を測り、分からない一問に時間を使いすぎない練習をします。

リスニングは一度に長時間行うより、短時間でも学習日を分散させる方法が取り組みやすいでしょう。聞き取れなかった問題は、英文を見ながら音を確認し、その後に文字を隠してもう一度聞きます。

ここで大切なのは、得意な技能ばかり勉強しないことです。CSEスコアの配分を考えると、弱い技能を放置したまま総合正答率だけを上げる方法には限界があります。

※画像はAIによるイメージ

2週間前から本番形式で確認する

本番と同じ時間で過去問を解き、終了後は解答時間と間違いの原因を記録します。

毎日新しい過去問を解く必要はありません。通し演習の翌日は復習に使い、同じ問題を「なぜこの答えになるのか」と説明できる状態へ変えましょう。

最後の1週間は、新しい教材を増やさず、間違えた問題、覚えにくい単語、聞き取りにくかった英文を見直します。

睡眠時間を削ると、読解の判断やリスニングへの集中に影響します。前日までに受験票、筆記用具、集合時間、会場への経路も確認してください。


英語学習コーチとして考える受験時期の決め方

私見では、英検4級の受験時期は「実力」と「予定」という二つの時計で決めるのが合理的です。

実力の時計は、過去問の技能別正答率、時間配分、間違いの原因を示します。予定の時計は、申込締切、試験日、学校行事、定期試験、毎週確保できる学習時間を示します。

どちらか一方だけでは、適切な判断になりません。

過去問でおおむね5〜6割取れていても、試験までほとんど勉強できないなら、近い回が最適とは限りません。反対に、未習範囲が多少あっても、夏休みを含む8週間を確保できるなら、第2回へ向けて計画を組めることがあります。

長年、英語学習者が立ち止まる場面を見てきた中で、伸びにくい人には「得点だけを見ている」という共通点があります。

たとえば、リスニングの失点をすべて「耳が悪いから」と捉えると、聞き流しを増やすだけになりがちです。しかし、実際には単語を知らない、英文の語順を理解していない、選択肢を読む時間が足りないなど、別の原因が隠れていることがあります。

反対に、伸びやすい人は失点を小さく分類します。知らない単語なら語彙を復習し、音と文字が結びついていないなら音声をまねし、時間不足なら通し演習を行います。

これは根性の差ではありません。問題を正しく分解できているかという、仕組みの差です。

私は、4級をできるだけ早く取得すること自体が最優先だとは考えていません。4級の価値は、資格名だけでなく、3級へ進むための読解とリスニングの土台を作れる点にあります。

合格後はCSEスコアと技能別結果を見て、次の3級までの距離を測ります。不合格だった場合も、結果を能力の最終評価ではなく、次に直す場所を示す診断として使えます。

なお、具体的な指導人数、資格、匿名受講者の得点推移など、確認可能な記録が示されていない情報は掲載していません。実績を強く見せるために数字を作るより、公式情報と筆者独自の判断基準を分けて伝えることが、学習者に対する誠実さだと考えています。


まとめ

英検4級をいつ受けるか迷ったら、小学生は5〜6年生、中学生は1年生を参考にしつつ、実際の習熟度と学習時間を優先してください。

過去問5〜6割は、筆者独自の受験準備目安であり、公式な合格ラインではありません。公式の合格基準は、リーディングとリスニングを合計した英検CSEスコア622です。

2026年度の個人申込・本会場の一次試験日は、2026年5月31日、10月4日、2027年1月24日です。夏休みを使うなら第2回、学校で学ぶ範囲が広がってから挑戦するなら第3回が選びやすいでしょう。

最適な受験時期とは、単に最も早い回ではありません。二つの技能の弱点を確認し、学校生活と両立しながら準備でき、その後の3級学習へつなげられる回が、その人にとってのベストタイミングです。


よくある質問

英検4級は小学何年生で受けるのがおすすめですか?

英語学習を継続している場合は、小学5〜6年生が一つの目安です。

ただし、英検に学年制限はありません。5級相当の基礎があり、4級の過去問を時間内に解けるなら、学年にかかわらず受験を検討できます。

英検4級は過去問で何割取れば合格できますか?

正答率だけで合否を確定することはできません。英検CSEスコアは各回の答案を基に統計的手法で算出され、4級の合格基準は622です。

5〜6割は、試験まで6〜8週間ある場合に筆者が受験準備の開始を検討する目安です。リーディングとリスニングを分けて確認してください。

英検4級に二次面接はありますか?

4級の級認定に対面式の二次面接はありません。リーディングとリスニングによる一次試験の結果で合否が決まります。

録音形式のスピーキングテストは任意で、4級の申込者全員が一次試験の受験有無や合否に関係なく受験できます。その結果は4級の級認定には影響しません。


確認資料

執筆:桐原佳音(英語学習コーチ)

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