〜親子で“がんばりすぎない勉強習慣”を作るコツ〜
試験の前の夜、机に向かうお子さんがため息をついていたら――
きっと心の中では、こんな言葉が浮かんでいるはずです。
「たくさん勉強したけれど、本当に大丈夫かな……?」
その気持ち、とても自然なものです。
私も英検を受けていた頃、何度も同じ不安を感じていました。
でも、保護者の方にぜひ伝えたいことがあります。
英検4級は、努力より“戦略”が大切な試験なんです。
焦って詰め込むよりも、「どう取り組むか」を決めること。
それが、お子さんを合格に導く第一歩になります。
この記事では、英検専門講師としてこれまで数百人をサポートしてきた経験から、
「家庭でできる5つのサポート法」をお伝えします。
裏ワザ①:「満点を目指さない」ことを教えてあげてください

英検4級の合格ラインはCSEスコア1325点前後。
つまり、おおよそ7割取れれば合格できる試験です。
完璧に覚えようとすると、かえって疲れてしまうことがあります。
「全部じゃなくていいんだよ」――この言葉を、ぜひお子さんに伝えてください。
難しい問題に時間をかけすぎるよりも、
「できる問題を確実に取る」練習をするほうが効果的です。
👩👧おうちでのサポート例
- 間違えた問題に◎をつけ、「次にここを見直そう」と声をかける
- 「この単語、昨日より早く言えたね!」と小さな進歩をほめる
- 「7割で合格できるよ」と、目標を現実的に伝えて安心させる
完璧を目指すより、確実に積み重ねる。
それが、合格につながる一番の近道です。
裏ワザ②:リスニングは「先読み」と「音のリズム」がカギ

英検4級のリスニングは、実は“聞き取る力”よりも
“予想する力”と“音に慣れる力”が大切です。
お子さんにこう伝えてみてください。
「音声が流れる前に、質問を先に読んでみよう」
これを「先読み」と言います。設問を先に見ておくと、内容を予測でき、
英語の音を“意味”として受け取りやすくなります。
そしてもうひとつ。
毎日の音読がリスニングの近道です。
声に出して読むことで、耳が「このリズム知ってる!」と反応し、
自然と聞き取りやすくなります。
👩👧おうちでのサポート例
- 朝の10分だけ「CDを聞きながら一緒に音読」
- 英語の音を真似したときに、「いい発音だね」と明るくほめる
- 「どんな場面だった?」と英語のあとに会話でふり返る
英語は“聞く”より“感じる”言葉。
音のリズムを楽しむ時間が、得点につながります。
裏ワザ③:長文読解は「設問先読み」で時間を守る

リーディングで時間が足りないお子さんには、
“本文の前に設問を読む”という習慣をつけましょう。
設問を読むことで、「何を探すか」がはっきりします。
これにより、必要な情報に集中でき、読むスピードも上がります。
知らない単語が出ても、止まらなくて大丈夫。
前後の流れでなんとなく意味をつかむ練習をしましょう。
👩👧おうちでのサポート例
- 一緒に設問を音読して「何について聞かれてる?」と話す
- 英文を読む前に「どんな話だと思う?」と想像させる
- 終わったあと「どの部分で答えが見つかった?」と確認する
読解はスピード勝負ではなく、集中の勝負。
“読む前の数十秒”が結果を変えます。
裏ワザ④:スピーキングは「型」を覚えて安心をつくる

スピーキングで緊張するのは、誰でも同じです。
でも、英検4級の面接は質問のパターンがほぼ決まっているので、
「型」を覚えるだけで落ち着いて話せるようになります。
たとえばこのひとこと👇
In this picture, a boy is ...ing. I think he looks happy.
この形を使えば、どんな絵でも対応できます。
👩👧おうちでのサポート例
- スマホで絵を見せて「これを英語で説明してみよう」ゲーム
- 詰まっても「大丈夫、続けて言ってみよう」と励ます
- 録音して一緒に聞くと、成長が目に見えて楽しくなります
型を覚えることは、安心を準備すること。
英語は、勇気を出した声に必ず応えてくれます。
裏ワザ⑤:前日・当日は「心を整える時間」を作る

前日の夜は、つい「もう少しだけ」と机に向かいたくなりますよね。
でも、本当に大切なのは“心を落ち着けること”です。
焦りや不安が強いと、脳の中で記憶を司る部分がうまく働きません。
深呼吸をするだけで、頭がすっきりして集中力が戻ってきます。
👩👧おうちでのサポート例
- 「今日は早めに休もう」「ここまで頑張ったね」と声をかける
- 当日の朝は、好きな音楽をかけて明るい気持ちにする
- 「ミスしても大丈夫。7割取れれば合格だよ」と安心を伝える
落ち着いた心が、英語の力を引き出します。
不安は、頑張ってきた証。自信を持って送り出してくださいね。
🌿まとめ|家庭の“声かけ”が最高の裏ワザです

英検4級は、お子さんにとって英語の第一歩です。
だからこそ、結果よりも“前向きに学ぶ姿勢”を育てることが大切。
そしてその力をいちばん引き出せるのは、
毎日いちばんそばにいる保護者の方の声なんです。
- 「満点じゃなくていいよ」
- 「音を感じてごらん」
- 「焦らなくていい、一歩ずつで大丈夫」
そのひとことが、どんな教材よりも大きな力になります。
英検は“テスト”ではなく、“自信を育てる経験”。
家族の言葉が、お子さんの英語力を静かに支えていきます。
❓よくある質問(FAQ)
- Q1. 英検4級の勉強は、いつから始めるのが良いですか?
- 目安としては、試験の2〜3か月前にスタートできると安心です。
1日30分〜1時間の学習でも、無理なく力をつけられます。
学校の授業と並行して少しずつ単語を増やしたり、リスニングを聞き流すだけでもOK。
保護者の方は、「今日はどんな英語を覚えたの?」と興味を持って声をかけてあげると、学習意欲が続きやすくなります。 - Q2. 英検4級の合格ラインはどれくらいですか?
- 英検4級の合格基準はCSEスコア1325点前後(約7割)です。
満点を取る必要はありません。
苦手をゼロにするよりも、得意分野で確実に得点することが大切です。
ご家庭では「全部できなくても大丈夫」「取れるところを取ろう」と安心できる声かけを意識しましょう。 - Q3. リスニングが苦手な子にはどう練習させればいいですか?
- リスニングが苦手なお子さんには、まず英語の音に慣れることから始めましょう。
CDやアプリの音声を毎日5〜10分流すだけでも効果があります。
「聞こえた単語をまねして言ってみよう」と促すと、発音と耳の感覚が一緒に育ちます。
保護者の方も一緒に聞きながら「今の単語、知ってるね!」と褒めると、自然に英語が身近になります。 - Q4. スピーキングの練習は、親でも手伝えますか?
- もちろんできます。
英検4級のスピーキングは、質問のパターンが決まっています。
絵を見て「In this picture, a girl is…」など、簡単なフレーズを覚えて練習すれば十分。
お子さんが英語を話すときは、内容よりも勇気を出したことを褒めてあげましょう。
録音して聞き返すと、成長が目に見えて分かり、モチベーションも上がります。 - Q5. 勉強に集中できないとき、どう声をかければいいですか?
- 無理に「やりなさい」と言うよりも、まずはお子さんの気持ちに寄り添いましょう。
「ちょっと疲れたね」「今日はここまで頑張ろうか」とペースを一緒に考えることが大切です。
英語学習は“積み重ねの科目”なので、毎日少しずつで十分です。
小さな成功体験を積むことで、自信と集中力が自然に育ちます。 - Q6. 試験前日や当日は、どんなサポートをすればいいですか?
- 前日は「もう十分頑張ったね」と声をかけ、早めに休ませてあげましょう。
当日は、朝食をしっかりとって、リラックスできる会話を。
緊張しているときは、「深呼吸して、焦らなくて大丈夫」と短く優しい言葉で安心を届けてください。
落ち着いた心が、英語の力をいちばん引き出してくれます。 - Q7. 落ちたとき、どんな声をかければいいですか?
- 英検は“失敗”ではなく“経験のステップ”です。
「できなかったところを次に活かせばいいね」と前向きに伝えてください。
次回の試験まで約3か月あります。その間に「苦手克服の時間」を取れば、必ず伸びます。
結果よりも、「挑戦したこと」をしっかり認めてあげることが、次への意欲につながります。 - Q8. 保護者として、いちばん大切なことは何ですか?
- お子さんの“努力を信じて待つ”ことです。
英検4級は、英語の基礎を育てる過程。結果よりも、英語に興味を持ち続けることが大切です。
「勉強しなさい」より、「今日も頑張ってるね」「英語の音、上手になったね」など、
温かい言葉を毎日の中で届けてください。
その一言が、お子さんの自信を静かに支えてくれます。
🧾情報ソース
- 英検公式サイト(公益財団法人 日本英語検定協会)
- 旺文社 スタディギア for EIKEN
- 『英検4級 過去6回全問題集』(旺文社・2024年度版)
- 文部科学省 外国語教育改革関連資料
※本記事は、上記の公式情報をもとに執筆しています。
最新の出題形式・配点・日程は、必ず英検公式サイトをご確認ください。
✍️筆者より

英検4級は、「努力のはじまり」ではなく、「英語の楽しさを見つける入口」です。
お子さんが自分の言葉で「できた!」と笑える瞬間を、ぜひ一緒に見守ってください。
英語は、努力した人を裏切らない。
でも、楽しんでいる人には、もっとやさしく微笑みます。
――お子さんの英語学習が、“家族の小さな誇り”になりますように。



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