この記事は、英検1級所持・英検専門ライターの桐原佳音(きりはら・かのん)が、自らの受験体験とインタビューをもとに執筆しています。
英検CBTを受けた朝、私は“試験に行く”というより、“冒険に出る”気持ちだった。
こんにちは、桐原佳音です。
英検1級を持っている私ですが、今回「英検CBT」に初挑戦しました。
紙の試験とは全然違う、思わぬ発見と緊張の連続でした。
駅のホームでマスク越しに深呼吸しながら、「自分の英語力がどう試されるんだろう」と不安と期待が入り混じっていたのを、今でも覚えています。
この記事では、私のCBT受験体験を軸に、他の受験者5人のリアルな声も紹介します。
「CBTって自分に合ってる?」「操作って難しくない?」「紙のほうが安全?」
そんなモヤモヤが、読み終える頃にはすっと晴れているはずです。
どこかでCBTを迷っているあなたに、体験者の一人として寄り添う気持ちで書きました。
英検CBTで気づいた「紙の試験との3つの違い」
CBT(Computer-Based Testing)は、パソコンを使って英語4技能(読む・聞く・書く・話す)を1日で受験できる形式。
英検1級を取得した私にとっても、この形式は想像以上に“別物”でした。
- 違い①:スピーキングが録音式
面接官ではなくパソコンに向かって話す。
緊張しないと思いきや、自分の声に向き合うあの無音の空気感にドキドキ。
「録音開始」の文字をクリックする手が、思った以上に重かったです。 - 違い②:時間配分がすべて自己責任
アラートもタイムコールもなし。
「あと何分?」と焦る自分と戦いながら、冷静に解いていく必要がありました。 - 違い③:ノンストップ試験の体力勝負
S→W→R→Lの順に一気に受験。
水分補給もトイレもタイミングを間違えると地獄。
私は前日に塩分チャージタブレットとおにぎりで調整しました。
この3点を意識しておくだけで、試験中のパフォーマンスは大きく変わると思います。
スピーキングが「話しやすい」わけではない。でも面白い
録音式スピーキングの初体験、これは忘れられません。
「話しやすいはず」と思っていましたが、実際には“誰もいないのに話す”ことの不自然さに戸惑いました。
でも、話していくうちに「これは“伝える英語”の練習にもなるな」と感じ始めたんです。
面接官の反応を読む必要がない分、自分の言葉に集中できる。
それはある意味、純粋に「英語で考える時間」でもありました。
5人の受験者のリアルな声に、自分を重ねて

▶ 高校生 Yさん(準2級)
「授業より、英語を“使ってる”感じがした」
スピーキングが面接式ではなかったことが安心材料に。
「カメラがないから表情を気にせず喋れた」と、ある意味自由さを楽しんでいたのが印象的でした。
▶ 高校3年生 Kくん(2級)
「スクロール地獄で、最後まで読めなかった」
CBTでは、リーディングの画面スクロールも地味に体力を奪います。
「時間が足りない!」と焦って思考停止になる感覚、私もすごく共感しました。
▶ 大学生 Mさん(準1級)
「朝食・水分・トイレまで“戦略”」
試験を“短距離マラソン”にたとえた彼女。
開始時間に合わせて体調と集中力をピークに持っていく準備には、私も学ばされました。
▶ 社会人 Nさん(準2級)
「タイピングで書けるのが最高だった」
子育て中の彼女にとって、CBTの柔軟な日程は救い。
紙試験よりストレスが少なく、「やっと自分に合う試験に出会えた」と話していました。
▶ 社会人 Tさん(2級)
「焦ったら終わる。だから前日準備が9割」
TOEICも経験したというTさんのアドバイスは、「30分前には現地着」「操作ミスしない指慣らし」など具体的で実用的。
冷静な姿勢に、私も背筋が伸びました。
英検CBTは、英語力+“試験力”を問うステージ
私は英検1級を独学で取得し、教材編集や講師としても英語に携わってきました。
その経験から言えるのは、CBTは単なる試験ではなく、「言語運用力と適応力」の融合型試験だということです。
パソコンに向かって話す勇気。
時間を管理する冷静さ。
長時間集中し続ける体力。
そのどれもが、現代に求められる“英語で生きる力”に直結していると私は感じています。
まとめ:英検CBTは、自分の英語の“温度”を確かめる場所
英検CBTは、ただの代替試験ではありません。
それは、自分の英語が「使えるもの」なのか、「届くもの」なのか、
その“温度”を確かめる時間だったと、私は思います。
もし今あなたが、CBTを受けるべきか迷っているなら。
答えは、こうです。
「少しでも気になるなら、挑戦してみてください」
英語と自分の距離が、きっと変わります。
❓よくある質問(FAQ)
- Q1. CBTの合格率は紙の試験と違いますか?
- いいえ、合格基準・採点基準は同一です。
▶ 参考:英検公式 - Q2. 会場のパソコンは操作しやすい?
- 基本的には操作ガイドがあるので安心ですが、機材に差があるため早めの確認が安心です。
- Q3. スピーキングの録音はやり直しできますか?
- 一部の設問で「再録音不可」の注意があります。慎重に録音しましょう。
- Q4. CBTは難易度が高いって本当?
- 内容は紙と同じですが、操作や時間管理に慣れが必要です。



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